《クリックで拡大》 | 五月十五日両将和睦対面図 | Next⇒次を見る |
一勇斎国芳 大判三枚続 刊年:天保十四年(1843)〜弘化四年(1847) 版元:佐野屋喜兵衛 | 絵師紹介 |
『武田信玄上杉謙信と五月十五日両将和睦の対面 有るべき由にて信濃国牛嶋の 渡りより四五丁大室の方 筑摩川と隔て両川岸 に床机を立最互に馬より 下り床机によって一礼有るべしと 両家使者を以て約を定め 其日にいたり両将両岸に 立より謙信ははやり雄の 勇将なれバ馬より飛び おり床机に腰をかけられるに 信玄ハ下り立ふうにして苦し からず謙信早々馬に乗れ よと呼り給へバ謙信大ひに 其無礼と怒り是が和ぼく | 破れ終に後川中島乃 大合戦といたりにける』 上述は、浮世絵に書き入れられている略伝を読んだものであるが、川中島合戦に至る経過の中に、一度は和睦の機会があったことが示されている。三代豊国の様式的対面図に比べ、両雄の感情の流れが的確に表現されており、武者絵師国芳の真骨頂といえる作品。 |
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