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歌川芳虎 大判五枚続 刊年:安政五年十月(1857) 版元:佐野屋嘉兵衛 | 絵師紹介 |
川中島合戦で浮世絵に取り上げられるのは、永禄四年九月の激戦と、その少し前、永禄元年五月十五日の両者対面の二つが主なものである。この図も永禄元年の対面図であるが、千曲川の流れとともに両軍対峙の様子が五枚続きの大画面で雄大に描かれている。両将が対面し和睦の話が行われる予定であったが、床机に座す謙信に対し、信玄が馬上から話しか | けたことから謙信が怒り、両者の和解は成立しなかったと甲陽軍艦は伝えている。 絵師は国芳門としては芳年、芳幾と並ぶ大きな存在である芳虎、明治元年の絵師の人気番付では貞秀に次ぎ堂々二位を占め、幕末、明治を代表する絵師の一人である。 |
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